説明
【収録内容 - 概要】
光と画像の技術月刊誌OplusEで好評連載だった「霜田光一に聞く電波と光の最前線開拓」が電子書籍になりました。
霜田光一の名は,メーザーやレーザーの誕生と直後の発展の経緯に通じた世代には親しいものであるが,若い読者では知らない方が多いのではないだろうか。霜田光一は1920年に誕生し,このたび白寿を迎えた。霜田の誕生から100年間,電波と光の科学と技術は劇的な発展を遂げてきたが,その要所で,霜田は歴史的な貢献をなしている。そうした霜田の主要な研究に関し,連続してインタビューを行い,それをまとめたのが本書である。
【収録内容 - 目次】
第0章 霜田光一の百年と電波と光技術の進展
-連続インタビューの趣旨とその概要-
第Ⅰ章 小学校から中学・高校,大学まで
-工作に没頭して成長,戦時下に過ごした学生時代-
第Ⅱ章 戦時中のマイクロ波レーダー研究(上)
-鉱石スーパー受信機の開発を中心に-
戦時中のマイクロ波レーダー研究(下)
-敗戦が近づく中での空洞波長計開発など-
第Ⅲ章 戦後のマイクロ波研究とメーザーの誕生・発展
-C. H. Townes との交わりを中心に-
第Ⅳ章 レーザーの誕生とレーザー科学・技術の発展
第Ⅴ章 教育の場で~教科書,カリキュラム研究,実験教室~
第Ⅵ章 霜田の物理教育を目的とした振り子実験
-現在も継続中の実験と思索-
著者について
霜田光一(しもだ・こういち)●略歴:
1920 年10 月5 日生まれ,1943 年9 月 東京帝国大学理学部物理学科卒業,同年10 月
同大学院特別研究生入学,1948 年6 月 大学院特別研究生中途退学,同年6 月 東京
大学理学部助教授,1954 年9 月~ 1955 年8 月 米コロンビア大学博士研究員,1955
年5 月 理学博士(東京大学),1959 年5 月 東京大学教授,1960 年4 月 理化学研究所
主任研究員(兼任),1962 年11 月~ 1964 年3 月 米MIT 客員教授,1969 年7 月~ 12 月
独シュトットガルト大学客員教授,1981 年4 月 理化学研究所名誉研究員,同年4 月
東京大学名誉教授,同年4 月 慶應義塾大学理工学部教授,1986 年4 月 客員教授,
1989 年4 月 非常勤客員教授,1992 年3 月 退職,1993 年4 月 東京都立科学技術大学
客員教授,1994 年3 月 退職,2010 年12 月 日本学士院会員
●主な受賞歴:
1968 年6 月 郵政大臣表彰,1974 年3 月 第14 回東レ科学技術賞受賞,1979 年10 月
米国光学会第9 回C.E.K.Mees Medal 受賞,1980 年6 月 第70 回日本学士院賞受賞,
1990 年11 月 勳二等瑞宝章受章,1997 年6 月 レーザー学会功績賞受賞,2008 年11 月
文化功労者顕彰,2009 年7 月 レーザー技術総合研究所泰山賞・レーザー功績賞受賞
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