説明
王 敏(編著)
四六判 408ページ
価格3,200円+税
ISBN978-4-86251-372-4
1975年、当時の現職首相であった福田赳夫と西ドイツ元首相ヘルムート・シュミットは、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(通称OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、黄金律である「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。本書はその平和実践ワークショップの記録である。
目次
序論 「自分がされたくないことは人にもしない」という「黄金律」の新開拓
第1部 グローバル公共倫理「自分がされたくないことは人にもしない」の実践
対談 市民レベルの日中交流をどう進めるか 福田康夫×王敏
人類運命共同体は、世界が発展するための歴史的な必然である 滕 文生
【人間の責任に関する世界宣言】の背景と思考 渥美桂子
文化人類学から『世界はなぜ争うのか 』を読む 秦 兆雄
中国の視座からみた憲法平和主義の行方 季 衛東
人類運命共同体の理念と相互に映える新書 王殿卿
公共理論の中に未来を発見する(発言の要旨) 陳煜
「未来への信仰」・「交わりへの信仰」 呉 端
Not Impose on Other – Regulations of International Law on Anti-War 周 凡淼
第2部 グローバル公共倫理から日中・東アジアの平和発展へ
福田ドクトリン、新福田ドクトリンと日中関係 段 瑞聡
脱亜入欧 仲違い 和合東亜 王殿卿
福田康夫元首相の南京訪問
福田元首相の南京大虐殺犠牲者記念館参詣 高洪
【記録】南京への慰霊の旅 王 小燕
世界宗教の対話に参与する儒家の知恵 張践
アジア生態文明の精神的価値とグローバル公共論理の再検証 范 云涛
『世界はなぜ争うのか』から得た日中両国国民感情の改善方法 鈴木晶(陳晶)
終論 「日本と中国が近くなってほしい」
対談者・論文著者紹介