説明
久保谷 政義(著)
A5判 244頁
価格 3,500円+税
ISBN 978-4-86251-192-8 C3031
現行の衆議院の並立制は、基本的に二大政党制を導くものであるという議論がなされてきた。これに対し、本書は、現行制度は二大政党制を解体する効果をも内包することを論じる。二大政党制を促進する要因と阻害する要因とが、現行制度には併存しているというのが、本書の分析の底流にある。主に1994年の政治改革関連法案の成立以降の国政選挙の得票分析を通じて、政治改革以後から現在に至るまでの日本政治の動向を分析する。
目次
序章
第1章 並立制の性質
第2章 政党システムの変遷
第3章 政党助成制度と政党の性質
第4章 政治改革以前の政党別得票状況
第5章 政治改革以後の政党別 得票状況
第6章 政治改革の副次的効果
終章
著者について
久保谷 政義(クボヤ マサヨシ)
1975年神奈川県生まれ。東海大学大学院政治学研究科博士課程後期修了。博士(政治学)。東海大学教養学部講師。専門は日本の政治と選挙。国際協力機構(JICA)の「議会運営・選挙管理セミナー」では、諸外国の議会事務局及び選挙管理委員会の幹部を対象に日本の国会の公設秘書制度を講義・解説するなど、海外に向けて日本政治の正しい理解を促進するための活動にも携わっている。
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