説明
岡野 雅雄 編著
A5判 並製 214頁
ISBN978-4-86251-031-0 C3037
コミュニケーションという総合的な活動・現象には、言語・身体・文化・社会・産業・技術その他の多くの側面がある。本書は、それぞれの分野の研究・教育に携わっている専門家によって分担執筆されており、できるだけわかりやすく、内容はコミュニケーション学の現在を示すような清新なものであることを願ってつくられた。この分野の基礎を理解し、さらにコミュニケーション学の発展的な研究状況も知ることができるであろう。
目次
まえがき
第1章 言語コミュニケーション
1. 言語の機能
2. コミュニケーション能力
3. 文法とは何か
4. 談話
5. 言語と社会
6. 言語の創造性
7. おわりに
第2章 非言語コミュニケーション
1. 対人コミュニケーションと非言語コミュニケーション
2. 非言語コミュニケーションと情動
3. 非言語コミュニケーションと親密さ
4. 非言語コミュニケーションと印象
5. 言語の代用としての非言語コミュニケーション
6. 非言語コミュニケーションと欺瞞
7. 非言語コミュニケーションと説得
8. 非言語コミュニケーションの能力の個人差
第3章 異文化コミュニケーションv
1. 比較文化研究の理論的枠組み
2. 文化的価値観とコミュニケーション行動
3. おわりに
第4章 相互行為とコミュニケーション
――ゴフマンとエスノメソドロジーの視点
1. はじめに
2. コミュニケーション論/学のコミュニケーション観との「3つの違い」
3. 相互行為秩序はいかにして可能か ――ゴフマン
4. 相互行為秩序を現象として記述する ――エスノメソドロジー
5. おわりに
第5章 マス・コミュニケーション
――過去・現在・未来
1. マス・コミュニケーションの成立と機能
2. 研究対象としてのマス・コミュニケーション
3. 日本のマス・コミュニケーション産業
4. 現代人に必要とされるメディア・リテラシー
第6章 説得的コミュニケーション
――応用例としての広告効果
1. 説得的コミュニケーションの3要因
2. 段階的勧誘法
3. 広告効果のプロセス
第7章 健康コミュニケーション
1. 健康コミュニケーションとは何か
2. 健康コミュニケーションの定義
3. 対人レベルの健康コミュニケーション
4. 医療従事者と患者の関係形成における障害とその弊害
5. 良好な関係形成を促進するコミュニケーションのあり方
6. 患者の自己開示を促すコミュニケーションの技法
7. より良い対人コミュニケーションをめざして
8. パブリックおよびマスレベルの健康コミュニケーション
9. 健康信念モデル
10. ヘルスプロモーション
11. ヘルスプロモーションのためのコミュニケーション・チャンネル
12. 大衆レベルにおける健康コミュニケーションの今後
13. むすび
索引